むずむず脚症候群治療薬
最近話題になってきたむずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)には、何種類かの治療薬が存在する。そのうちの一つが、レグナイト。
「レッグ(Leg:脚)とナイト(Night:夜)を掛けて名付けられた薬なんですよ」と教えてもらったことがある。
このレグナイトは白色の錠剤で、いろんなその他の錠剤に比べると少し大きめである。大体カプセルくらいの厚みが有って、長辺が同じくらいの楕円形の錠剤といえば、おおよその形の想像はつくだろうか。
この薬は、ガバペンチンに対する過敏症に既往歴のある患者さんには使用ができない薬である。このガバペンチンは、ドイツ研究所で抗てんかん薬として合成された薬品で、イギリス/アメリカ合衆国で成人てんかんの部分発作の療法として認められて以降、小児の抗てんかん薬としても使用されるようになった薬品である。ただ、この薬品には「過敏症」が起こる患者も居る。要するに「薬が合わない」という状態。
レグナイトに関しても、「ガバペンチンが合わない」患者には使用できないということだ。
また、高度の腎機能障害患者もガバペンチンの排出が遅延してしまうことが体調に悪影響を及ぼすことがあるため、服用できない薬である。
どんな見た目の薬?
コレが、レグナイト。
夕食後に2錠飲むというのが用法である。
薬袋が頑丈なジップロックのこの薬品。実は湿気に弱いのである。レグナイトが入っている未開封の袋の中には乾燥剤が入っており、さらに薬局ではこれを密閉する乾燥剤が中に入っているジップロックの袋を別で付けてくれるという頑丈さだ。
効能・効果中~高度の突発性レストレスレッグ症候群 に効果を示す。
使用に注意があることから、医師の処方があって服用する薬である。高齢者や、軽~中程度腎機能患者には、慎重に投与する必要があるとされている。
重要な注意事項
本剤は、継続服用によって、体重が増加する体質の人もいるそうなので、体重を定期的に計り増加傾向にあれば適度な運動や食事に注意を払うことなどが必要とされる。
服用後は、人により眠気や注意力・集中力・運動機能の低下が起こる場合がある。要するにボーっとする場合があるということ。車の運転や、集中力が必要な作業の前の服用はおすすめできない薬品である。
この薬品により、霧視、調節障害など眼の機能に障害が出ることがある。もし、眼に不快な症状が出始めた場合には医師に申し出をし、適切な処置を行う必要がある。
併用に注意が必要なのは、麻酔として利用されることのあるモルヒネ。モルヒネにより、この薬品の吸収による作用が大きく働くことがあるため、併用はしない必要がある。
副作用は25%程度の発症率で、主な症状はめまいや眠気・居眠りがあげられる。本剤の活性代謝物であるガバペンチンでは、急性腎不全、皮膚粘膜眼症候群、薬剤性過敏症症候群、肝炎、肝機能障害、黄疸、などの重大な副作用があるため、常に観察を行いつつ使用する必要がある。
投与に注意が必要な方としては、腎機能が弱くなっているとされる高齢の方。妊婦への薬品の投与は治療上の有益性が、危険性を上回ると判断された場合にのみ使用のこと。小児への利用は前例が無いまたは極端に少ないため、安全性が確認されていない。
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