アロマテラピーによるリラックス
アロマテラピーなどに用いられる精油の中には、
★睡眠を誘う
★心身共にリラックスさせてくれる
★鎮静作用がある
といった効果が期待できる精油があります。
作用の仕組みとしては、「精油の香りが大脳辺縁系を刺激→睡眠欲を沸かせる」というところ。
就寝時の睡眠儀式にアロマテラピーを導入してみるのも良いでしょう。
★睡眠儀式 とは★
就寝時に行う習慣のこと。
例えば、就寝2時間前に入浴や足浴で手足を温め、就寝準備を始める/好きな音楽を聞いてリラックスする/アロマテラピーで香りを楽しむ/ハーブティを飲むなど・・・。
習慣的に続けることによって、体が寝る前の儀式として記憶し、スムーズな入眠を促します。
どの精油にリラックス効果があるか調べてみました。
「眠り誘う」精油
<<ラベンダー>>
地中海地方原産の低木で、高さは1m程になる。細長くこい紫色の花穂が咲く。本ページの一番初めに載せている画像が、ラベンダーが咲いている様子である。日本でも北海道地方では栽培されており、昭和初期から香料原料として使用されています。
植物としてはシソ科の植物。種類は低木種とされます。
主な精油産地の例としては【フランス】【オーストラリア】【ブルガリア】です。
精油の抽出部位は、花と葉です。精油製造法は水蒸気蒸留法。
((心への効果))
ストレスなどの影響で緊張した心身をリラックスさせる効果を持つ。
((身体への効果))
自律神経のバランスを整える効果がある。寝つきが悪い時、眠りが浅い時に使用される。
((肌への効果))
皮膚の修復作用を持つ。
((使用法))
寝つきが悪い時・・・ぬるめのお湯で全身浴法。
(全身浴法・・・浴槽(家庭用浴槽・約200ℓが目安)にお湯を張って、精油を1~5滴入れて掻き混ぜ、
肩まで使って入浴する方法で、身体を温めながら香りを楽しむ方法。)
風邪予防・・・芳香浴/ルームフレッシュナーを作ってスプレー。
(芳香浴法・・・精油の芳香成分を拡散し、香りを楽しみつつ心身のバランスを整える方法
ティッシュペーパーにつける/オイルウォーマーを使う/アロマライトなどを使用)
((ラベンダーと相性の良い精油例))
・オレンジ・スイート
・カモミール・ローマン
・クラリセージ
・ジャスミン
・ゼラニウム
・パチュリ
<<カモミール>>
カモミール・ジャーマンもカモミール・ローマンもヨーロッパが原産地。カモミール・ジャーマンは高さ20~50cmの一年草、カモミール・ローマンは多年草でカモミール・ジャーマンより大きな花をつけるのが特徴。
香りにも若干の違いがあり、カモミール・ジャーマンの方は、少しだけ苦味のあるリンゴのような香りで、ハーブティによく使われる。カモミール・ローマンはリンゴのように甘く優しい香りをしている。
双方がキク科の植物で精油の抽出部位が花である。また、双方とも精油の製造法は水蒸気蒸留法である。産地の例としては、カモミール・ジャーマンは【ドイツ】【エジプト】【ハンガリー】【イギリス】、カモミール・ローマンは【イギリス】【ハンガリー】【フランス】【イタリア】です。
この2種のカモミールの成分にも少し違いがあります。
カモミールに特徴される成分の【カズマレン】の含有量が、カモミール・ローマンよりカモミール・ジャーマンの方が多く含まれる。精油の色にも違いがあり、カモミール・ジャーマンは濃い青色でカモミール・ローマンは淡淡黄色をしている。
((心への効果))
カモミール・ジャーマン・・・安らぎを与え、心地よい眠りに誘う。
カモミール・ローマン・・・心を穏やかにしてストレスや緊張をほぐす。悩み沈んだ気持ちを励まして、
ネガティブな感情を抑えることで心地よい眠りに誘う。
若干効能の記載に違いはあるものの、どちらも気持ちを落ち着かせる効果を持っていることには変わらないようですね。
((身体への効果))
カモミール・ジャーマン・・・消化器のバランスを調整する働きがある。また、関節の痛みを和らげたり、
また、更年期障害を症状を改善するという効能がある。
カモミール・ローマン・・・頭痛・歯痛・生理痛・関節痛を和らげたり、消化不良や膨満感、便秘の改善に
役立つ効能を持つ。
((肌への効果))
カモミール・ジャーマン・・・抗炎症作用があるので、肌荒れに効果的。また、切り傷の治療に役立ち、
虫刺されにも有効。
カモミール・ローマン・・・肌荒れ、乾燥肌、ニキビ肌に使える優しい成分。
((使用法))
カモミール・ジャーマン・・・温湿布(洗面器に熱めのお湯を張って、精油を1~3滴入れて、タオルやコットン
を浸して乾燥した皮膚に当てる。) 手荒れの予防には精油の入った
トリートメントクリームなどを塗るのが効果的。
カモミール・ローマン・・・芳香浴法や吸入法(熱い湯を張った洗面器やマグカップに1~3滴の精油をたらし
立ち上がってくる蒸気と共に精油を吸入する方法。注意としては。目に刺激が
あってはいけないので目を閉じること。)で気持ちに余裕を持てる
効果が得られます。またスキンケアとしては、熱めのお湯を洗面器に張り、目を
閉じて蒸気を顔に当てるという方法があります。
((カモミールと相性の良い精油例))
カモミール・ジャーマン・・・イランイラン/スイートマジョラム/ゼラニウム/ベルガモット/ラベンダー/レモン/
ローズアブソリュート
カモミール・ローマン・・・イランイラン/ジャスミン/ゼラニウム/ベルガモット/ベンゾイン/レモン/
ローズアブソリュート
以上2点が、気持ちを落ち着かせ良い眠りに導いてくれることで、有名な精油です。
その他に、リンデンフラワーのハーブティも気分を落ち着かせ良い眠りに導いてくれることで注目されています。
<<リンデン>>
中国あるいはヨーロッパで減産される落葉高木。 種別としてはシナノキ科の植物である。樹の高さはおそよ30mにも成長すると言われる。ヨーロッパでの主な産地は【フランス】。精油は花から採集されその手法は、水蒸気蒸留法である。リンデンにはアブソリュートという種類の精油も存在しており、アブソリュートの採油方法は揮発性有機溶剤抽出法である。
((心への効果))
落ち込んだ気分を明るくして自信を与えてくれる効果を持つ。その反面リラックス効果もあり、落ち着いた眠りを促す効果もあるとされている。
((身体への効果))
頭痛などを鎮めてくれる効果を持つ。また、呼吸器系、消化器系のトラブルを和らげる効果がある。
((使用法))
使用法としては、芳香浴、沐浴法(入浴法や足浴、手浴法)に用いるのが良い。また、トリートメント使用可能な植物油30mlに対し、精油6滴程をいれたトリートメント剤でマッサージを行うのも効果的とされている。
その他に、ハーブティとして飲用もされているハーブである。
アロマテラピーによる睡眠力向上
近代の社会人は、年々睡眠時間が減っているということが、昨今の調査で分かっており、今こそ質の良い睡眠を摂るという「睡眠力」の向上が注目されている。
体の疲労を回復すると共に、良い睡眠によって脳の疲れも回復してあげることで、日々の仕事や生活の生産性を上げていく・・・そんな営みが、注目されている昨今。
睡眠儀式として、アロマテラピーの取り入れをしてみるのも、一つの方法ではないでしょうか。
精油での芳香浴や、ハーブティなど、気軽に触れることの出来る商品が沢山出ていますので、身近でできそうな部分から取り入れるというのがきっと良いですね。
睡眠力をあげることが、きっと人生にとってプラスになるでしょう。 精油で香りを楽しんだり、ハーブティを嗜む。結構簡単にできることなので・・・その辺から、睡眠力の向上対策を始めてみませんか?
今回の参照書籍
アロマテラピー教科書
アロマテラピー図鑑
0コメント